2009年12月27日

生きているだけで

先日、今の仕事先で知り合った友だちが、半年の闘病の末亡くなった。
まだ50歳を過ぎたばかりだったはずだ。
ほとんど誰も事情を知らず、また本人もそれを望まず、家族だけの葬儀が終わってからの知らせだった。

知らなかったにしても、それでも他に何もできることなどなかったか、と問われると、
それは―どちらとも言えない。
死を覚悟したのなら、なおのこと弱った自分を見せたくないと思う気持ちもよくわかるから。
でも・・・大好きなのに飼えないから、と、私が見せる千夜の写真を喜んでくれていた彼女に、
せめて―新しい千夜の写真を送ることくらいはできたはず―

先日、別れた元PartnerのPapieちゃんから
「どうしてももう一度M.Jの“THIS IS IT”を観たいから付き合って」と懇願され、
仕方なく一緒に行ってあげた(彼は“お一人様”が苦手)。
今も友だちづきあいはしているのでそれはいいんだけど、
考えてみると、彼はまさしくM.Jと同年齢。

・・・珍しいことに、ただそれだけのことなのに、
なんだかわけもなく愛しいような哀しいような気持ちになった・・

20091226wo1.jpg

    ちょうどクリスマス目前だったこともあり、映画に付き合ってあげた報酬として?
    ブックレット型のウォレットをプレゼントしてくれた。
    A5サイズです。

20091226wo2.jpg

    開くとこんな感じ。中の生地の使い方がオシャレ〜
    使いやすいかって?   ・・・・・・・・・・

親密さの度合いや、友だちや知り合いになった経緯や期間は関係なく、
私が生きている以上、当たり前に相手も生きてくれているという思い込みをしている部分がある。
私もまた、誰かにとってはそういう存在なのかもしれない。

ともかく、生きていること。
ただそれだけでも誰かの救いになっているんだと知った。


で、めでたく?再上映となった「THIS IS IT」ですが、
(当初2週間限定→2週間延長→再上映・・・さらに1月下旬発売の同映画のDVD予約殺到・・・
Sony Picturesったら、いやらしいほど商売上手)
今回は当初の4週間上映していたディジタル対応設備ではない中規模の会場に変わっていて、
まーーーーー、呆れました。

ディジタルの映像、ディジタルの音響ではないというのは、こんなにショボイものだったのか・・・
過去3回とも、これが当然という感じでディジタル対応会場で堪能していたので、
あまりの落差に・・・涙どころか、途中眠気に襲われるという事態に。
(一緒のPapieちゃんも「おかげで落ち着いて観れる」と。
元からM.Jが好きだった彼は、ディジタル上映1度目の時は感動と感傷のあまり、
ほとんど内容を覚えていなかったらしい)

地方の人が、地元映画館でも上映しているのに、わざわざ札幌で見るという理由がわかりました。

おそらく・・・こんなんだったら、家のディジタルTVでDVDを見たほうがよっぽどいいかも。

で、今回全く冷徹な目で観ていて思ったのですが、
J5メドレーで、M.Jが「イヤーモニターが聞き取れない」
「怒って言っているんじゃないよ、愛だよ、L.O.V.E」と、監督とやり取りしているシーン、
あれM.J相当イラついてるよ・・・と感じたのですが。
相当イラついていて、あの程度で胸に納める彼の人柄がむしろかわいそうに感じたのでした・・・

それと。
誰も言及していないので。

一番最後にエンド・ロールで流れる「Heal the world」、
初回の時から「?」と思っていましたが、やはり何度聴いても、
あれはCD音源のヴォーカルではなく、今回のコンサートのために録音しなおした、
あのリハーサル時期のM.Jの声ですね。むしろ、CD音源の声よりずっといい声をしています。
おそらく、リップ・シンクを想定して録音していたものかと。

音響・映像ともに最悪ではありましたが、それでもやっぱり思いました。

「10年以上もブランクがあったのに、なんでそんなに歌えるんだ」と。
私も昔ずっと歌っていたのでわかるのですが、
人の声や歌唱力は、ほんの数ヶ月で退化してしまう。
だから、いくらM.Jでもリハでいきなりあんなに歌えるわけがない。
(今、私がいきなり歌おうとしたら、絶対音痴です)

おそらく―リハに臨む以前に、彼は人知れぬところで、
声と歌唱力を取り戻すために信じられないほどの努力を積んでいたに違いない―
もちろん、ダンスにおいても。

146re.jpg

    では、リップ・シンクが大半を占めた12年前最後のツアー「HIStory」はどうしてなのか―
    だから今回のリハも全部リップ・シンクと思い込んでいたのに、
    全部生歌か今回新たに録音しなおしていたので、本当に驚いた。

やっぱり・・・・一度でもいいから本番のステージに立たせてあげたかった。
それとも、これで幕引きとなったからこその再評価なんだろうか。
再評価の代償としてはあまりに過酷過ぎると思う。

もうずいぶん前になったけど、
珍しいことに、民放のゴールデンタイムで
M.Jの過去2回の訴訟事件に焦点を当てた特番があった。

内容的には、特にM.Jファンには周知の事実だけで目新しく感じるものは何もなかったし、
それまではこぞってM.Jを愚弄してきたくせに、
情勢の変化を感じたとたんに手のひらを返すような特番を作って、
すました顔をしているマスコミに苦笑してしまったけれど、
でも、これまでそうした報道が一切なされず、
そうした事実を知らなかった人には良い内容だったと思う。
今さらとは思いながらも、こうした取り上げ方をされない限り、
彼の名誉も完全に回復しないのだから仕方ない。

しかし―とにかく遅い。何もかも。(私自身がその筆頭だ)
死んでしまってから、何をどう訂正し、どう再評価し、どうほめちぎろうと、
本人が死んだ後では、みんな生きている者のための言い訳の道具にしかならないじゃないか・・・・

070re.jpg

     よっぽど、彼がゴシップどおりの変質者で、大酒のみで、性格最悪で、
     あげくに覚醒剤かなんかで死んだ・・・・という方が救われるのに・・・




ニックネーム Lin at 21:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント