2009年11月07日

告別

M.Jの映画「THIS IS IT」は2度観た。

1度目は公開初日に独りで。
というのも、翌週に友だち数人と一緒に観に行く約束があったので、
先に心置きなく観ておきたかったのと、
万一―号泣なんかしたら恥ずかしいので、「馴らし」の目的もあって。
私にとっては楽しみな公開というより、なんだか葬儀に行くような気分でもあり―

コンサートのリハーサル映像とはいいながら、
彼の死を強調するようないやらしい造りだったらいやだな、と思っていたけれど、
製作者の品位が感じられる編集で、それはまったくなく。
おかげで一度目は、映像の中のM.Jの、予想以上に元気で意欲的で、
10年のブランクを感じさせない歌唱力とダンスに圧倒され、
必死に鑑賞するのが精一杯で、あまりのクールさに感激しての涙はあったものの感傷はあまり感じなかった。
ひたすら感動して興奮した。

なので、友だちと観に行く2度目はさらに余裕があると思っていたのだけれど。

作戦ミス。

多少余裕があって映像の中のM.Jを観ると、
彼が嬉しそうに、意欲的に歌い踊る美しい姿が、逆に哀しいと感じた。
あと数時間の命と知る由もなく、若いスタッフにやさしく接する様子は、観ていて切なかった。
完璧主義者のM.Jにとっては、いつもの衣装ではない、流したダンスの「Billy Jean」など
観てほしくはないはずなのに。
最初から最後まで涙が止まらず。

本当に、マイケル・ジャクソンに別れを告げる葬儀と感じた・・・

上映期間は(予想通り)延長となったけれど、
あとはDVDを買うことはあっても映画館には行かない。行けそうもない。
葬儀はあれでたくさんだ・・・

初日だけでなく1週間後の上映でも、エンドロールが流れても誰も席を立たず、
照明がつく直前に客席から自然に拍手が沸き起こった。

彼の数奇な人生と、
死した今もなお、人々の心を揺さぶり続ける怖ろしいまでの才能に敬意を表して―

これが最後の、エンターテイナーのM.Jに私が送る拍手だ。

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ニックネーム Lin at 21:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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